パソコンを使ったイラスト制作に欠かせないペンタブレットですが、タブレットと言えばワコム。しかしその中でも板タブレットや液晶タブレットもあります。サイズだって大きい物から小さい物まで。色んな種類があって迷いますよね。
結論として私は断然ワコムの板タブレットをオススメします
理由は体への負担が少なく、コスパも良く、コンパクトで省スペースだから。
体への負担が少ない
プロでイラストを仕事にした場合、一日に長時間イラスト制作をする事になりますよね。体になるべく負担とならない姿勢がとても重要になるわけです。
板タブレットはそれ自体に液晶がついてませんから、首を曲げる事なくモニタを見れます。しかし液晶タブレットの場合は机に置いて描きますので、どうしても首を落とした姿勢になりがちです。
頭は人体の中でも非常に重いですので、ついつい熱中すると首がどんどんと曲がっていき背中~首の負担がヤバいです。そして液晶との距離が近づきすぎると目にも悪いです。
コスパが良い
値段でも板タブレットの方が安価です。液晶タブレットだとプロ仕様のものは10万円を超えますが、板タブレットはその半分以下の値段でプロ仕様のものが使えます。また、板タブレットはシンプルなため、故障しにくくコスパが良いです。
省スペース
机のスペースでも板タブレットの方が省スペースです。
イラスト制作では色々な資料を展開する事もありますので、机の上は広い方が良いです。
板タブレットだと、左にキーボード、右に板タブを配置してキーボードショートカットを普通に扱えます。(右利きの場合)しかし、液晶タブレットの場合、机のセンターポジションに置かざるを得ず、キーボードが横に置けないか、妙に遠い位置に置かないといけない場合も多いです。そうするとキーボードは扱いづらく、ショートカットを登録して使用する左手デバイスが必要になるでしょう。
「えっでもプロの人は液晶タブレットを使ってるって聞くけどな」
「最近の主流は液晶タブレットじゃないの?」
そう思う人もいると思います。が、長時間の作業には液晶タブレットよりも断然板タブレットの方が体の負担は少ないという事実があります。
イラストレーターとして仕事を続けていく事を考えると姿勢の問題はあとあとシビアなものとなるでしょう。
現に座り続けられないという理由で辞めていくイラストレーターも数多くいます。たまにの作業ならそれでも問題ないですが、真剣に長期間続けたい方はちゃんと考えた方が良いと思います。
板タブレットのサイズは?
サイズは大きければ描きやすいという事を良く聞くかもしれません。
しかし私は断然小さい板タブレットをオススメします。
理由は手が圧倒的に疲れない事。
結局のところ絵を描く事を分解して突き詰めて行くと、ペンを引くストロークの繰り返しです。
手の動きが少ない方が当たり前ですが、疲れません。
大きいサイズが描きやすいというのは昔の話
キャンバスを回転させる機能が無かった時代は、引きたい線を引くのに苦手な角度でも何回も挑戦する必要がありました。
試行錯誤のすえ、肘を支点とした大きなストロークが綺麗に引ける事が分かりました。
しかしその大きな動きを受け止められるのは大きなタブレットで無いといけません。
だから大きいタブレットが描きやすいという訳です。
そういった理由があった訳ですが、
今やキャンバス回転機能に加え、手ぶれ補正の付いた綺麗な線が簡単に引けるようになっています。ソフトが進化していった事で肘を支点として大きなストロークを使う必要がほとんど無くなりました。
小さい板タブレットで全然問題無しです。
手元を見ずに描くのに慣れない
普段紙とペンで絵を描く人からすると描いている場所を直接見ずに描くというのは、違和感を覚えるかもしれません。
板タブレットはマウスのように操作している手と見ている画面は別という考え方ですからね。
しかし板タブレットのメリットとして自分の手やペンで原稿が隠れないというのがあります。少し俯瞰でイラストを見れるので、線を引くためのツールとして捉えると身体に馴染んでいくと思います。
どの種類がおすすめ?
Wacom Intuos Proがおすすめです
こちらは今では旧式となっていますが、私は2015年に購入し、6年目の今もまだ現役で動いてくれています。
23000円ぐらいでしたので、年間で3,833円ですね。コスパ良すぎです。
現行のバージョンはこっちみたいですね。
全体的には旧式よりもさらにコンパクトになっているようですが、
ペンの読み取り可能範囲自体は旧式よりも少し広くなっているようなので
2000円ぐらい旧式よりも高いですがこれから買う場合はこちらの方が良いと思います。
ちなみにサイズが変わると
Sサイズ¥26,728
Mサイズ¥30,273
Lサイズ¥45,800
こんな感じで値段が高くなります。
SとMは4000円ぐらいの差ですが、MとLは15000円と結構な差ですね。
実際に私はSサイズで十分ですし、色々とここまで言ってきましたが、人によって使い心地や感じ方は様々です。
真ん中のMサイズを試してみて様子見をしつつ、自分にあったサイズを探すのも良いでしょう。
イラスト制作のペンタブレット選びの助けになれば幸いです。