魅力的な目の線画の描き方
イラストを描く際、目を描く時にどういう風に線画にしたらいいかわからない。
目を線画で起こす場合何を線で描くべき？
どうやったら綺麗な線画になる？
そんな疑問にお答えします。
まずはラフを起こす
魅力的な目を描くには最初から綺麗な線画で描こうとしても上手くいきません。
プロでもラフを起こす人がほとんど。
「いきなり線画一発描き！」
というのは、とてもムズかしい技なんです。
ラフを描いて大体の位置やバランスが悪くないかを確認しながら描く事を心掛けましょう。
目の入る器である顔のアタリをとってから目を描き入れる方が
目から描く場合よりもバランスが崩れにくいです。
上瞼を描き入れます
瞼の形はひらがなの「つ」を意識します。
その際上側は弧を描く様にする事で可愛らしい丸い印象の目になります。
目尻を描き入れます
目尻は丁度折り返し地点なので、端にまつ毛を描く事で目にメリハリを出す事ができます。
下瞼を描き入れます
美少女イラストの場合、下瞼から目頭への線画は省略されることが多いです。
省略せずに描くと目の印象がとても強くなり、リアルになりますので
そういったテイストにしたい場合以外は省略するのが無難です。
逆側の上瞼も描き入れます
顔の角度に合わせて奥側の目は少し小さくなるようにパースを付けて描きます。
逆側の目尻を描き入れます
これぐらいの顔の角度であれば、奥の目は少し横幅が狭くなるイメージで描くと立体感がでて、違和感無く見える目になります。
上瞼にまつ毛を描き入れて派手さを出す
まつ毛を描くと目力がアップします。
可愛くしたい場合は入れましょう。
イラストの場合、まつ毛を沢山増やすと濃いメイクをしている印象になります。
描いているキャラクターの性格や、自身のイラストのテイストに合わせて量は調整してください。
下瞼も描き入れます
左右のバランスを見ながら顔の角度と左右の瞼の対称性をしっかりと見て描き足したり消したりして整えます。
ラフなので何度描きなおしても良いですので、しっくりと来る形になるまで頑張りましょう。
瞳を描きたくなると思いますが、先に瞼の形で左右のバランスを取った方が、
デッサンの狂いに気づきやすいです。
上瞼にまつ毛をさらに追加
左右の瞼のバランスが取れたら上瞼にまつ毛をさらに追加して目力をアップさせます。
瞳を描き入れます
美少女イラストの場合、瞳の形は正円ではなく縦長の楕円になるように描きます。
奥の瞳も描き入れます
瞼を少し横幅を狭く描いたのにあわせて瞳も気持ち横幅を狭くすると奥行きがあるように見えます
瞳孔を描き入れます
瞳孔は瞳の奥にあるので、中心より少しずらす事で奥にあるという事を強調できます。
これで瞳と瞼までできました。
瞼の二重を描き入れます
瞼の上に瞼と平行な線を描き入れる事で二重瞼になります。
描き入れないよりもあった方が目力は上がります。
奥瞼も同様に二重を描き入れます
これで目のラフが出来上がりました。
線画を起こす 線画はグルグルキャンバスを回転が命！
ラフが出来たら線画を起こします。
形を整えた事で後は綺麗な線を引くことに集中できます。
ラフを薄く表示させる
これから引く線と下絵が区別しやすい様に下絵の不透明度を下げてから線を描き入れます。
キャンバスの回転機能があるソフトの場合、自分が引きやすい角度に回転させてから線画を引くことで綺麗な線画にすることができます。
瞼を描き入れます
逆側も同様に描き入れます
綺麗な線にならない場合はアンドゥしながら納得がいく線になるまでリトライします。
瞼とまつ毛は色トレスする事を考えると別レイヤーにしていた方があとあとラクですね。
まつ毛を描き入れます
まつ毛は線として太い部分です。
太いブラシで描くと、太さの強弱の調整が難しくラフと雰囲気が変わってしまう場合があります。
そんな場合はアウトラインを線画にして、中を塗りつぶすという手法が使えます。
こんな感じにアウトライン線を引いていきます
これでアウトライン線を取れました
逆側も同様に描き入れます
瞳を描き入れます
瞳は楕円なので、一度に描くと綺麗な線画にしにくいです。
キャンバスを回転させながら
3回ぐらいに分けて得意な曲線のつなぎあわせで描きます
瞳孔も同様に描き入れます
逆側も描き入れます
画面を引いてバランスを確認するようにします
広いディスプレイや、デュアルディスプレイなどにしている場合は、作業画面とは別に全体表示させたイラストをつねに表示させておくと確認がカンタンになってオススメです。
最後にアウトラインだったまつ毛の中を別レイヤーで塗りつぶせば完成です
